
2019年5月中旬、TGOチャレンジ(徒歩でスコットランドを約2週間かけて縦断するイベント)も11日目を迎え、終盤に差しかかっており、
ターフサイドというケアンゴームズl国立公園の外れにある小さな村の広場にテントを張りキャンプ地としていた。
村の集会所では特設のBBQコーナーやバーが設けられ、我々TGOチャレンジャーを歓迎してくれていた。
そこで振る舞われたのがオフィシャルの「ジュラ10年」だった。
ケンブリッジから参加しているポールと、ワンショットたった2ポンドのこのウイスキーを「美味いねー、これ」とか言いながら、何杯もストレートでグイグイを飲み干していた。
TGOチャレンジでは、スコットランドの荒野を一日平均30km近く歩いていて、疲労もピークに達しており、このウイスキーの滲み入るような味は忘れがたい物となった。

ターフサイドのキャンプ地

村の集会所に設けられたバーで和むTGOチャレンジャー達
この時の「ジュラ 10 年」の印象が非常に強く、早速、提携先でジュラの10年ものの樽を探し当て、カスクストレングス でボトリングセレクション・シリーズ ジュラ(Jura) 10年しました。
ジュラ蒸溜所は島で唯一の蒸溜所で、フロアモルティングを行っていないため、モルトの調達は隣のアイラ島にある「ポートエレン製麦所」で行われていますが、ジュラ島としての独自性を出すためにモルティングの際には、わざわざジュラ島のピートを運んで使用しているという話を聞いたことがあります。それが、ジュラの風味の独自性を保っている理由かもしれませんね。
また、ラベルの「鹿」のイラストは、ジュラ島は別名「鹿の島(Deer Iskand)」と呼ばれていることから由来しています。
また、ジュラ島は「1984」の著者として有名なジョージ·オーウェルがその「1984」を書き上げた場所としても知られています。